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企業訪問

INNOLIGHT GmbH 企業訪問 No.07


今回の企業訪問は、ドイツのハノーバーにある超小型産業用レーザーメーカーのINNOLIGHT - Innovative Laser und Systemtechnik GmbH 【 Garbsener Landstrasse 10 30419 Hannover, Germany 】(以下INNOLIGHT)を訪れ、インタビューを行った。

 INNOLIGHTの本社はハノーバーの中央駅から北西方面へ約10km、トラムだと約30分乗車しJadekamp駅で下車、徒歩15分ほどのところにあるサイエンスビルの一角にある。このビルにはINNOLIGHT以外にもいくつかのレーザー関連メーカーも入居しており、LZH(レーザーセンターハノバー)も歩いてすぐのところにある何かとレーザーに関係深い場所にINNOLIGHTは本社を構えている。
 会議室のすぐ近くにはゲストにくつろいでもらうためのカフェコーナーもあり、来客へのもてなしを非常に大事にしている企業のポリシーがここでも現れているように思う。しばしの歓談後、会議室でのインタビューが始まった。

LC:はじめまして、レーザー・コンシェルジェです。
INNOLIGHT:初めまして、私はCTOのStefan Spiekermann です。よろしくおねがいします。
LC:こちらこそよろしくお願いします。私達はレーザー加工の情報サイトを運営しております。今回は来週行われる『LASER World of Photonics 2009』の取材でドイツに来ています。せっかくドイツまで来るのでいくつかのメーカーや企業を訪問して紹介しようと言うことで、今回INNOLIGHTにも訪問させていただきました。

INNOLIGHTのあるサイエンスビル

INNOLIGHT:そうですね、週末は展示会の準備を行わないといけないんですが、こちらでBBQなんかもあって、そんな時間があるのか(笑)。
LC:小型なレーザーとはいへ、いろいろ準備は大変ですよね。では、まず最初にINNOLIGHTについてお聞かせください。

=INNOLIGHT社について=
INNOLIGHT:では、プロジェクターを使って説明しましょう。 INNOLIGHTは1997年に設立された技術集団の企業です。本社はここドイツ・ハノーバーで、開発・生産もこちらの建物内で行っております。サイエンティフィック(科学研究)マーケットとインダストリアル(OEM)マーケットに向けたダイオードポンプソリッドステートレーザ(DPSS:LD励起固体レーザー)のメーカーです。インダストリアルレーザーはLumanovaブランドで販売を行っておりましたが、2009年にINNOLIGHTにくみこみブランドの統一を行いました。従業員は全体で20名程で、うち80%はエンジニアとR&Dに所属しています。
LC:社名の由来はどこから来ているのですか?
INNOLIGHT:社名は、InnovativeとLightの造語です。
LC:日本語では革新的な光=レーザーですね。では、製品について紹介してください。


CTOのDr. Stefan Spiekermann氏
=製品について=
INNOLIGHT:製品は前述の通りサイエンティフィックマーケット用とインダストリアルマーケット用の2カテゴリーに分かれます。まず、サイエンティフィック用ですが、高安定なレーザー、Non-planar ring oscillator (NPRO)技術を使ったレーザーで、すべてがLD励起固体レーザーとなっています。 NPRO技術は、単一周波数(横シングルモード)でM2<1.1と非常によいビーム品質をもっております。用途としては科学研究用をはじめ精密測定、非線形結晶のポンピングなどにも利用されています。具体的な製品としては、『 Mephisto 』、『 Mephisto MOPA 』、『 Mephisto Q 』、『 Prometheus Diabolo 』の4つのラインです。
LC: 私たちはNPRO技術を扱っていた経験があるのでよく知っていますが、読者のために詳しく説明してもらってもいいですか。
INNOLIGHT:扱っていた経験があるんですか、じゃあよくご存じですね。さすが経験者が運営している強みですね。 NPRO技術はクリスタルそのものが共振器となっているため、結晶内で光が反射するため空間が無く、ミラーのズレや調整が不要です。つまり非常に安定した発振ができるレーザーとなっています。そのためサイエンティフィック向けの単一周波数レーザーに使用しています。
LC:なるほど。ありがとうございました。
INNOLIGHT:つぎに産業用のラインナップについて説明します。
LC:詳しくお願いします。
INNOLIGHT:見ての通り、私たちの産業用レーザー『Flare』シリーズは非常に小さいサイズのレーザーです。
LC:ええ、初めて見たときはびっくりしました。
INNOLIGHT:このサイズでもしっかりとした産業用のレーザーで加工用レーザーとしても使用いただけます。 この『Flare』シリーズは用途に応じて使い分けていただけるようにパッシブQスイッチ、アクティブQスイッチ、そしてCWと3タイプのプラットホームにCWはIR:1064nm(基本波)、可視光:532nm(第2高調波)、パッシブQスイッチおよびアクティブQスイッチにはIR:1064nm(基本波)、可視光:532nm(第2高調波)、UV:355nm (第3高調波)、の各波長をそろえております。また、パッシブ型には高繰り返し高出力タイプと高パルスエネルギータイプの2タイプをラインナップしています。
LC:種類が豊富ですね。
INNOLIGHT:元々はパッシブQスイッチの高パルスエネルギータイプのみだったのですが、ユーザーのニーズは色々ですからできるだけのことはしようと現在のラインナップになってしまいました。
LC: 筐体は変えずにラインナップを変えてあるのも共通性があってなにかと便利そうですね。
INNOLIGHT:外側は同じなのですが、中の構造は全く違います。同じ筐体内に違うコンセプトのものを詰め込むのは技術のいるところでもあります。また、パッシブQスイッチタイプはカレントを変化させると繰り返し周波数が変化しますが、パルスエネルギーの変化はないといった、ユニークな性能を持っています。もちろん外部トリガーに標準で対応していますので、システムへの組み込みも簡単に行えるようなレーザーです。
LC:こんな小さなサイズの筐体内に。
INNOLIGHT:私たちのレーザーにはさらに小さなサイズの『μFlare』をラインナップしています。このレーザーは手のひらに収まるような超小型のレーザーです。実際のサイズは12.7mm×50mm×10mmです。

LC:出力やパルスエネルギーはどうですか?
INNOLIGHT:出力は1.5Wです。パルスエネルギーは小さいですが、パルス幅が短くピークパワーは高いので超小型ですが、マーキングや薄膜除去などの加工用にもすでに利用されています。もちろんこの超小型サイズが生かせる計測などのマーケットで受け入れられています。
LC:なるほど、産業用レーザーの両シリーズのターゲットとするマーケットはどのへんですか?
INNOLIGHT:サイエンティフィック用としては、物理、化学、バイオといった研究用が主です。加工用としてはマーキング、薄膜除去、材料加工となっております。
LC:実績はどれぐらいでしょうか?
INNOLIGHT:サイエンティフィックで100台程度、OEMで200程度、『μFlare』が50台程度になっています。OEM用は200台中の小トラブルが4台、大きなトラブルは無く品質は高く保たれています。筐体は抵抗溶接で完全にシールされていますので、環境の悪い場所でも使用していただけるようになっております。
LC:製造現場を見せていただくことは可能ですか?
INNOLIGHT:わざわざ遠く日本から来ていただいたのに見せないわけにもいきませんので特別にお見せしましょう。
LC:ありがとうございます。

=ファクトリーツアー=
INNOLIGHT:ではまず、サイエンティフィック向けのレーザー生産現場です。
1台1台を調整してくみ上げていきますので、システマチックなベンチにはなっていません。ただ、測定するための機器は近くに設置してあるので、効率よく測定を行いながらチューニングが行えるようになっています。
LC:サイエンティフィック用は意外とこつこつ作り上げていくスタイルなのですね。
INNOLIGHT:そうですね。同じものを同じ時期にたくさん作ることは滅多にないですから、同じ作業場でも先週と今週では作ってる製品が異なったりします。
LC:作業者も勘違いしないように作業しないと混同しそうですね。
INNOLIGHT:まあ、そんなことはないでしょう。指示書もありますし、筐体をベンチに乗せればそこから間違うことはないでしょうから
LC:そりゃそうですね(笑)
INNOLIGHT:では、産業用のラインナップの製造現場について説明します。
LC:よろしくお願いします。
INNOLIGHT:こちらはそれぞれのレーザーを同じ性能で組み立て調整する必要がありますので、クリーンベンチの中に同じ治具を使用し、安定した品質の製品ができるように非常に注意深く製造しています。
LC:中はこのようになっているのですね。
INNOLIGHT:では、写真は遠目でお願いします。
LC:わかりました。わかりにくい角度で撮っておきます。
INNOLIGHT:コンタミの原因にもなりますのでクリーンベンチの中に手や顔が入らないように注意してください。
LC:そうですね。わずかな塵もレーザーにとっては致命的な原因となりますから。注意します。コンパクトさは製造でも有利ですね。

サイエンティフィック用レーザー製造現場


OEM用レーザー製造現場


クリーンベンチで調整されるレーザー
INNOLIGHT:ええ、このベンチで8台ぐらい一度に組み立てが行えますから。こちらが『Flare』を、あちらで『μFlare』の組み立てを行っています。
LC:なるほど。レーザーが小さいとやはりパーツも細かいですね。マニピュレーターとはいえ大変そうですね。



サンプル加工用デモシステム
=デモシステム=
INNOLIGHT:こちらのクリーンベンチに設置したレーザーと光学系ではサンプル加工が行えるようになっています。今ちょうど薄膜除去のサンプル加工を行っています。ガルバノミラーを搭載して2次元加工が高速に行えるようなシステムになっています。
LC:十分な加工装置です。
INNOLIGHT:薄膜除去やちょっとした加工であれば十分対応できますので、加工したいサンプルがあれば是非トライしてください。
LC:やはりこちらでも薄膜加工は多いですか?
INNOLIGHT:詳しくはいえませんが、レーザーのスペックから想像いただければと思います。
LC:ありがとうございました。また講評できる加工情報ができれば是非情報を送ってください。レーザー・コンシェルジェに掲載できますから。
INNOLIGHT:わかりました。ありがとうございます。
LC:今日はありがとうございました。最後に日本のユーザーにコメントをお願いします。
INNOLIGHT:わかりました。きょうは遠くから訪問いただき感謝しています。丁度お昼ですからカフェテリアでランチをご一緒にどうぞ。

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  スペシャルムービー
Stefan Spiekermann氏からのメッセージ


超小型ピコ秒レーザー μFlare AQ シリーズ

 バタフタイ型超小型完全空冷パルスDPSSレーザです。パルス幅は0.5ns~9nsと短パルスでパルスエネルギーは3uJ~70uJです。ビームモードはTEM00でM2=1.2以下と良好なため、10um以下のスポットサイズに簡単に集光できます。ファインバーカップリングのオプションも用意されています。最大繰返し周波数が100kHzと高繰り返し運転が可能なため、高速スキャンが可能です。パッシブQスイッチとアクティブQスイッチの両モデルが用意されており、用途に応じて使い分け可能です。
薄膜太陽電池の高速スクライブやFPDのパターンニング用途、マーキング、微細加工に最適です。

主な仕様 (μFlare AQ IR)
レーザー種類:超小型ピコ秒レーザー
波長: 1064nm
出力:1W
繰返し周波数:: 1Hz-100kHz
パルス幅:500ps-2ns
パルスエネルギー:40uJ
ビーム品質:TEM00
冷却方式:空冷





超小型ピコ秒レーザー μFlare AQ シリーズ
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これらの内容に興味があるようでしたらレーザー・コンシェルジェへご連絡ください。



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