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企業訪問

SCANLAB AG 企業訪問 No.10


 今回の企業訪問は、ドイツのバイエルン州ミュンヘン郊外にあるガルバノスキャナーの製造を専門とするスキャナーメーカーSCANLAB社(スキャンラボ社)【SCANLAB AG Siemensstr. 2a 82178 Puchheim Germany 】(以下 SCANLAB)を訪れ、インタビューを行った。

 SCANLAB社はガルバノスキャナーの製造を専門とするドイツのメーカーです。ワールドワイドに販売網を持っておりもちろん日本にも多くが出荷されています。また、OEMとしての実績も多くマーカーなどのレーザーシステムに搭載されて日本に入っていることもあります。
本社はミュンヘン中央駅から近郊電車SバーンのS4ラインに乗り7つ目の駅『Puchheim』駅から徒歩で15分ほど。今回は本社を訪れSCANLABのCEOであるGeorg Hofner氏にインタビューを行った。

LC:はじめまして、レーザー・コンシェルジェです。
SCANLAB:初めまして、私はCEOのGeorg Hofnerです。隣はご存じだと思いますが日本の営業担当の細田です。よろしくお願いします。今日は、遠くから取材に来ていただいてありがとうございます。
LC:こちらこそよろしくお願いします。私達は日本でレーザー加工の情報サイトを運営しております。今回は昨日まで行われていた『LASER World of Photonics 2011』の取材でミュンヘンに来ています。せっかくこちらまで来ているのでメーカーを訪問して紹介しようと言うことで、今回SCANLABに訪問させていただきました。
SCANLAB:そうでしたか、ありがとうございます。展示会ではSCANLABのブースも来ていただけたでしょうか?
LC:もちろんです。細田さんにアテンドしていただき詳しく案内していただきました。取材も行いましたので記事にもさせていただきます。
SCANLAB:それはよかった。私も来客続きでご挨拶が出来ず気になっていたので。
LC:いえいえ、こちらこそ本日は忙しいときに取材に対応していただき感謝しております。ありがとうございます。では、最初にSCANLABについて概略をお聞かせください。

=SCANLAB社について=
SCANLAB:SCANLABはガルバノスキャナーの専業メーカーで1990年に設立された比較的新しい会社で今年で21年目を迎えました。私たちは、ガルバノスキャナーおよび制御ソフトを開発/製造することで『スキャンソリューション』を提供するスキャナーマーケットのグローバルリーダーです。
1年間に10,000台以上のユニットを様々なマーケットに向け毎年出荷しています。
そのため現在、100人以上のスタッフがSCANLABで働いており、常に迅速な対応を行えるような体制でビジネスを展開しています。中国市場の成長により出荷台数が急激に増加しているため近々建家の増設も行う予定で計画を進めているところです。
LC:すごく順調ですね。
SCANLAB:ええ、おかげさまで順調です。

=SCANLABの製品について=
LC:『スキャンソリューション』を提供しているとのことですが具体的にどのような内容でしょうか?

Sバーン Puchheim駅


SCANLAB社


CEOの Georg Hofner氏
SCANLAB:まずスキャナーモジュール製品については、小型のマーカーなどに搭載される小さなものから大型の溶接で利用される大型のスキャナーまで幅広いラインナップとなっています。もちろんそれらのスキャナーモジュールと同時に使用するドライバーやインターフェースも取りそろえております。弊社の製品はOEM、システムメーカーへの出荷数が多いのですが、大学や企業の研究所、ジョブショップなどエンドユーザーが直接購入し使用することも多いため、購入してすぐに利用出来るようなラインナップとなっております。最近ではソフトや制御系にも力を入れ『スキャンソリューション』を進めています。製品ラインナップとしては、1軸モジュールの『 dynAXIS 』、2軸(XY)システムの『 hurrySCAN 』、『 SCANcube 』、『 intellicube 』、『 intelliSCAN 』、3軸(XYZ)システムの『 intelliWELD 』、『 powerSCAN 33』、そしてそれらをPCで制御するためのコントロールボード『 SCANLAB‘s RTC 』、およびマーキングや加工のための作図・制御ソフトウェア『 laserDESK 』となっています。
システムメーカーやOEM向けではモジュールやスキャナーシステムに加え、ガルバノメーターというスキャナーの駆動部用、モーターのような部品だけの供給も行っております。システムメーカーは制御のプロですから駆動部を購入しドライバーやインターフェース、ソフトウェアなどは社内で作り上げてしまいます。そのためスキャナーの核となるガルバノメーターは精度が良く、信頼性の高い製品が求められます。そんな要求に答えるSCANLABの製品を選んでいただくケースが増えています。
LC:なるほど。特に最近は精度を求める加工が増えていますから高価なデジタルタイプのスキャナーも人気が出てますね。
SCANLAB:もちろんSCANLABもデジタルタイプのスキャナーを製品化しています。精度はもちろんのこと速度に関しても満足していただける製品になっております。デジタル化により繰り返し精度が上がり、ドリフト補正作業から解放されます。
LC:そうですね。



=新しいオプション=
SCANLAB:この他にも『スキャンソリューション』として同軸の観察系や画像処理による制御を提供出来るように進めています。どちらもユーザーからのリクエストが多く、これまではシステムメーカーが作り込んでいましたがSCANLABでも提供出来ればユーザーも同じメーカーからの購入で安心して使っていただけますし、システムメーカーも同様にメリットを感じていただけるものと考えています。同軸の観察系は光軸上にダイクロイックミラーを置きfθレンズを通してワーク面の映像をCCDに投影させるもので、マニュアルによる位置合わせや加工の様子を記録する上で非常に役に立つ機構です。装置化する際はほとんどと言っていいほど取り付けられているみたいでSCANLABがオプション化することで便利に感じるユーザーは多いと思います。また、画像処理はベルトコンベアなどで流れてくるワークをCCDで捉え画像処理により位置や向き、形状を認識し適切な位置にマーキングや加工を行うと言った内容の製品です。生産ではすでに多くの現場で当たり前のように導入されていると思いますが、SCANLABでも観察系の導入によりもう一歩進めたオプションと考えています。
LC:観察系は加工に影響するものではないですが大事なアイテムだと思います。レーザー・コンシェルジェのクリエイティブセンターに設置してあるUVレーザーシステムにはSCANLABの『hurrySCAN』が搭載されていますが、やはりシステムメーカーが倍率の違った2つのCCDを取り付け同軸観察が行えるようになっています。簡易的な観察や記録はもちろんのことマニュアルによる位置合わせに重宝しています。
SCANLAB:SCANLABの製品を使っていただいているとはありがとうございます。日本のマーケットには今後も力を入れたいと思っていますのでそちらで使っていただけると良い宣伝になると思います。
LC:日本も大事なマーケットだと思いますが、中国はいかがでしょうか?コンペも低価格な戦略で展開しているようですし、中国自体にも低価格なメーカーが存在していますが。
SCANLAB:もちろん中国マーケットも非常に重要だと考えています。コンペが低価格で販売出来るのも数の原理です。従来の数量とは1桁違う数量の注文があり、コンペも価格を下げてくるのは当然と言える行為でSCANLABも受注を出来るように競い合っています。これからもまだまだ伸びる可能性のある重要なマーケットですのでこれからもしっかりと攻めるつもりでいます。



=セールス&テクニカルフロア=
SCANLAB:では、社内をご案内します。
LC:よろしくお願いします。
SCANLAB:こちらが営業部門のエリアです。
LC:広くていいですね。
SCANLAB:営業は各地域に対応した専任営業がいます。そしていくつかの地域をまとめるマネージャーがいます。例えば日本、中国、韓国とそれぞれの営業担当がいて、その地域をまとめるアジアのエリアマネージャーがいるといった具合です。これは他社でも同じだと思いますが、SCANLABでは地域担当にその地域の人材を雇用することにより言葉はもちろんのこと文化や風習を同じに出来るので商売のスタイルが理解出来るためスムーズな取引が行えます。ですからここには様々な地域の社員が在籍しています。
LC:それで日本の担当が細田さんなんですね。日本語とドイツ語とでコミュニケーションが取れてかつ両国の文化風習を理解しているので心強いですね。
全体会議の時は共通語である英語となると皆さん3カ国語話せるんですね。
SCANLAB:もちろん中国の担当も同様に中国人が務めていますからその点においては他社よりも優位と考えています。
LC:それは会社としても心強いですね。オフィスがミュンヘンという都会に近いエリアにあるので色んな地域の人が集めやすいのもその仕組みの実行の手助けになっているのかもしれませんね。
SCANLAB:そしてこちらが技術部門のエリアです。
LC:こちらもひろいですね。全体にゆとりのあるオフィスでとてもクリエイティブな環境ですね。日本ではなかなかこうはいかないですから。うらやましい。
SCANLAB:ありがとうございます。急激に人が増えてこれでも狭くなったので新しい建家ができればもう少しゆとりが取り戻せると思います。こちらではハード・ソフトの設計・開発を行っています。デスクワーク以外にこちらに小さいですがラボがありハード・ソフトの簡単なチェックが行えるようになっています。精密なチェックは製造を行っているフロアで行っています。
LC:なるほどなるほど。
SCANLAB:では、こちらの階段を下りて製造部門へ行きましょう。
LC:お願いします。
セールススタッフのワークルーム

テクニカルスタッフのワークルーム
=ファクトリーツアー=
SCANLAB:ここから先の製造エリアはクリーンな環境になっています。
LC:はい。
SCANLAB:では、行程順に製造現場をご案内します。あちらの方、このフロアの一番奥に工程を管理している製造部門の部屋があります。そして、こちらから組み立てのエリアになっています。
LC:なるほど。
SCANLAB:まずは、スキャナーシステムの心臓部であるガルバノメーターの組み立て部です。こちらのベンチでひとつひとつ組み立てています。すべて熟練した社員が組み立てているので品質も安定しています。組み立てを終えたガルバノメーターは隣のベンチでやはりひとつひとつ駆動検査が行われます。心臓部になるパーツですからここでしっかりしたものを作るのは非常に重要なことです。ガルバノメーターの組み立て工程は申し訳ないですが写真はNGでお願いします。
LC:分かりました。
SCANLAB:駆動チェックをクリアーしたガルバノメーターはこちらの部屋に運ばれてミラーが取り付けられます。ユーザーでミラーを交換出来ない代わりに品質をしっかりと管理しています。こちらの部屋には各種レーザーに対応した波長のミラーが在庫されております。大きなミラーはある程度決まった波長となっていますが小型のミラーは様々なレーザーで使用されていますので素の波長に対応したミラーが必要ですし、小型でもいくつかのサイズが有りますのでサイズ別にも取りそろえています。
LC:それは管理も大変そうですね。
SCANLAB:こちらでミラーを組み付け終えたガルバノメーターはユニットにされるものはユニットに組み付けられスキャナーシステムとしてモジュール化された後、軸の調整へと工程が進められます。
LC:何台もの調整機器が並んでいますね。
SCANLAB:受注が急激に増えているのでこれでも足りないぐらいです。この調整用の機器はグラナイトの定盤となっており、スキャナーシステムに対して精密な調整を行います。
LC:グラナイトは平面性が高く温度変化にも強いですから調整用のベンチとして取り入れられていると言うことはそれだけでも精度に信頼性がおけますね。
SCANLAB:そうです。ここで精密に調整する事によって信頼性の向上にもつながりますから。
LC:これで完成ですか?
SCANLAB:いいえ。まだとても重要な工程が残っています。完全に調整されたスキャナーシステムは今度はシステムとして最終の検査を受けます。
LC:さらに検査が入るのですね。
SCANLAB:そうです。
LC:具体的にどのようなですか?
SCANLAB:こちらの検査用ユニットで長時間テストを行います。ご存じのようにスキャナーは繰り返しの位置決め精度がとても重要視されます。温度ドリフトも含めて数値がスペック内に収まっていないと出荷出来ません。
LC:このテストベンチもたくさんありますね。
SCANLAB:ここもそうですが、足りないぐらいになっていまして、開発で使用していたベンチもフル活用しています。すべての検査を終えて外観チェックが終わった製品には検収のステッカーが貼られて梱包へと回されます。
LC:こちらにずらりと並んでいますね。
SCANLAB:これらはクオリティーシールが貼られて梱包を待っている状態です。
LC:1種類だけでも50台以上が並んでますね。
SCANLAB:その他にもこちらは中型機種が同様に梱包待ちですし、OEMのモデルもこちらの方に並んでいますよ。
LC:凄い数ですね。
SCANLAB:世界に出荷していますので数は多いと思います。
LC:そうですね、ドイツ国内だけじゃないですもんね。
SCANLAB:これで製造ラインの工程は終了です。
LC:管理体制や検査が非常にしっかりしているのがわかりました。
SCANLAB:あとこちらの部屋には開発用のレーザーが搭載されたシステムがあり、実際に加工を行ってチェックが行えるようにもなっています。
LC:なるほど。
SCANLAB:ここを出ると出荷のためのエリアにストックされます。以上で生産現場のフロア紹介はすべて終了です。
LC:丁寧に詳しく紹介いただきありがとうございました。
SCANLAB:いい記事にしてくださいね。他に何かありますか?

スキャナー調整エリア

スキャナーテストエリア



梱包を待つスキャナーモジュール
LC:色々なお話しを伺いましたので特に質問はないのですが、スキャナーシステムはレーザー加工の浸透と共に日本でも注目されているレーザー用光学系の一つです。最後に日本の技術者に向けてメッセージをお願いします。
SCANLAB:了解しました。
LC:今日はお忙しい中、時間をいただきありがとうございました。
SCANLAB:帰国お気を付けて。
LC:ありがとうございます。


=Georg Hofner氏からのメッセージ=

日本のみなさんこんにちは、SCANLAB社のGeorg Hofnerです。
SCANLABは世界各国にスキャナーシステムを届けております。そして世界各地でSCANLABの製品が様々なアプリケーションで活躍しています。高い信頼性を維持するために厳しい品質管理の下で製造を行っています。
どうぞSCANLABの製品に興味を持って下さい。そして是非、製品を使ってください。日本の代理店のサポート以外にも本社でも日本人のスタッフが対応していますので購入後も安心してSCANLABの製品を使用していただけると思います。ありがとうございます。


スキャナーシステム hurrySCAN
  『hurrySCAN』はコンパクトで高性能なスキャナーシステムとなっており、様々なレーザーのアプリケーションで利用されています。特に材料加工用としては高い評価を受けており、低ドリフト値や高い長期安定性、温度安定性などが評価されています。モデルにより7〜14mmのビーム径に対応しており、1000キャラクター/secの性能を達成出来る能力を持っています。SCANLABのスキャナーは何年もの経験が活かされた環境により開発が行われ、徹底した検査と管理により信頼性の高い生産が行われています。組み立て調整後の長時間検査バーンインテストに合格した製品のみが出荷されています。

デジタルスキャナーシステム intelliSCAN de
 『intelliSCAN』のフルデジタルスキャナーシステムが『intelliSCAN de』です。フルデジタル化により位置決め精度の向上、各ドリフトの低減が図られました。また、デジタル化されてもスキャン速度は同じのため生産タクトを維持したまま高精度化を達成することが出来ます。



スキャナーシステムhurrySCAN
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これらの内容に興味があるようでしたらレーザー・コンシェルジェへご連絡ください。



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