企業訪問

企業訪問


 今回の企業訪問は、アメリカのカリフォルニア州サンタクララにあるUVレーザーの製造を専門とするメーカー DPSS Lasers Inc 【 2525 Walsh Ave., Santa Clara, CA 95051, USA 】(以下DPSS Lasers)を訪れ、インタビューを行った。

 DPSS Lasersの本社はサンノゼ空港から西に約3km程にあります。サンフランシスコ国際空港からもフリーウェイで約1時間ぐらいで行くことができ、玄関前には大きなシンボルツリーがあり訪問者を迎えてくれる。

LC:はじめまして、レーザー・コンシェルジェです。
DPSS Lasers:初めまして、私は社長のAlex Laymon で、隣は営業開発統括責任者のRandy Kimballです。よろしくお願いします。今日は、遠くから取材に来ていただいてありがとうございます。
LC:こちらこそよろしくお願いします。私達はレーザー加工の情報サイトを運営しております。今回は昨日まで行われていた『Photonics West 2010』の取材でカリフォルニアに来ています。せっかくこちらまで来ているのでメーカーを訪問して紹介しようと言うことで、今回DPSS Lasersに訪問させていただきました。
DPSS Lasers:DPSS Lasersを選んでいただきありがとうございます。 展示会を終えたばかりでちょっと散らかっておりますが・・・。
LC:お忙しいときに訪問許可をいただきありがとうございます。では、まず最初にDPSS Lasersについてお聞かせください。

=DPSS Lasers社について=
DPSS Lasers:DPSS Lasersは社名の通り、DPSS Laser つまりLD励起固体レーザーを専門に製造する発振器メーカーです。特に固体レーザーの中でもUVに特化しています。
LC:確かに誰が聞いても何をしている会社かわかりやすい社名ですね。
DPSS Lasers:DPSSレーザーの設立は1998年で、前進の会社はLiCONiX(ライカーニックス)という会社で1972年に設立された会社です。ブルーやUVを発振するのHeCd(ヘリウムカドミウム)ガスレーザーを25000台出荷した実績を持つ会社です。出荷先もワールドワイドで半導体用のg線、i線ステッパー等に搭載されており、もちろんニコンやキヤノンといったメーカーへも納入していましたので日本にも多くの発振器が納入されていました。1992年にLiCONiX内にDPSS Laserグループが誕生し、UV固体レーザーの開発がスタートしました。1996年に取得した特許を使用して開発を行い、1998年にUV固体レーザーを完成しました。

DPSS Lasers社


Randy Kimball氏(左)とAlex Laymon氏(右)
しかし、LiCONiXはUV固体レーザーのメリットを感じずガスレーザーに集中していたので、私とエンジニアグループはLiCONiXをスピンオフして、1998年9月にDPSS Lasersを設立し、UV固体レーザーの製造を続けました。
LC:UV固体レーザーが広がることを信じていたのですね。
DPSS Lasers:UV固体レーザーは従来とは違ったアプリケーションがあり、ラピッドプロトタイピングは光造形により試作品を簡単に早く製造することができました。これらは自動車部品の試作に多く利用され、宇宙技術や半導体にも利用されました。こうして会社は成長しましたが、テレコムマーケット(光通信事業)のバブルが2001年にはじけたときや、リーマンショック以降の2008年、2009年とすべての業界が各国でダウンしました。日本の半導体マーケットもそうだったと思います。そこで我々は生産で利用出来るUV固体レーザーを低価格で販売することで多くのアプリケーションに利用してもらおうと考えました。
LC:なるほどなるほど。
DPSS Lasers:当時出力競争を繰り広げていたUV固体レーザーでしたが、弊社では高出力への開発投資をせず出力はそのままに顧客ニーズに対したファインチューニングを行う事でニーズにマッチしたUV固体レーザーを低価格で提供することでマーケット拡大を狙いました。さらに2008年には”サムライ”というUV固体レーザーを搭載した加工を行うためのシステムも開発し、社内でデモ加工を行う事によりアプリケーション開発のスピードを加速させました。
LC:“サムライ”とはどのような製品なのですか?
DPSS Lasers:“サムライ”はUV固体レーザーを搭載する以外はシンプルなマーキング装置と変わらず、低価格なレーザー微細加工機として利用可能です。ガルバノスキャナーヘッドを搭載しており、専用のソフトウェア-も付属しているので、CADデータを読み込ませれば自動で加工が行えます。実に簡単で便利な装置に仕上がっています。医療関係の部品製作に使用出来るため注目を集めました。現在でも順調に出荷しています。
LC:“サムライ”は成功だったわけですね。
DPSS Lasers:ええ、もちろん。 2010年からは各マーケットが復調してきて、自動車、宇宙開発、航空機ワイヤーマーキング、半導体、メディカルなどからの問い合わせが増えてきています。また、LCDや太陽電池の加工工程にもUVレーザーが使用されるようになり、UV固体レーザー専門のDPSS Lasersも好転しました。また、サンプル加工やデモ加工がおこなえるようになったことでPhotonicsWestのような展示会での引き合いも多くなり、様々な新しいマーケットからの要求も増加しています。さらにマーケットに合わせどのようなレーザーがメリットがあるかもデータが揃ってきたので、可能性のあるアプリケーションを狙うことが出来るようにもなったと思います。つまりUV固体レーザーがもっとも効果的なこと、波長やアブレーション加工に特化することで我々も顧客も時間やコストのメリットを最大に受けることが出来るようになったと言うことです。競合他社はグリーンレーザーやIRレーザーはもちろんファイバーレーザーや短パルスレーザーなどの開発を行うためにコスト増加が避けられませんが、我々はそのようなコストを多く使う必要がないためアプリケーション開発にコストを使うことが出来ます。台数を使う産業マーケットに注力して販売していますが、同じ内容のレーザーを作り続けているので、安定性や信頼性は上がりますし、製造コストも大量発注で抑えることができ、その点においてもメリットがあると思います。もちろんUV固体レーザーはIR固体レーザーを内蔵しているようなもんですから価格的にはIRやグリーンにはかないませんが、微細加工においてはUVレーザーのメリットがあるわけですから、メリットを感じられる価格であればUV固体レーザーはまだまだ数を伸ばせるレーザーだと思います。



=UV固体レーザー専業の強み=
LC:出荷台数としてはどうなんでしょうか?
DPSS Lasers:実績としてはトータル1600台以上のUV固体レーザーを23の国と地域に出荷しており、UV固体レーザーを搭載したシステムはすでに中国へダイレクトに100台以上の出荷を行っており、上海にはサポートオフィスもあります。アメリカのシステムメーカーにもOEM供給を行っており、そのメーカーの装置はおそらく日本や中国、イギリスへも多数出荷されています。そしてイギリスのシステムメーカーにもOEM供給を行っているので、そのメーカーの装置もおそらく日本や中国へも多数出荷されていると思います。さらに日本のシステムメーカーにもOEM供給を行っているのでおそらく韓国やアメリカへも出荷されていると思います。我々のレーザーは顧客のオーダーにより仕様が違います。OEM供給では当たり前のことかもしれませんが、顧客ニーズにファインチューニングを施すことは非常に重要だと考えています。出力は5Wまでと決してハイパワーとは言えませんが、ピークパワーは7kWで十分な加工能力があり、信頼性や寿命は顧客満足を得ています。強豪メーカーは10Wを超える出力を持っていますが
非常に高価な価格のレーザーとなっており付加価値の高いマーケットでしか利用出来る可能性がありませんし、数量も見込めません。しかし、出力を5W以下に抑えることで同時に価格を抑えることができるため、利用出来るマーケットが拡がりさらにそれらのマーケットは大量生産で数量の見込めるマーケットであるため我々はそういったマーケットにターゲットを絞りました。
LC:なぜ御社はUV固体レーザーにターゲットを絞ったのですか?
DPSS Lasers:IR固体レーザーは技術的にもこなれており、高い技術力が無くてもレーザーを製造することが出来ます。そのためご存じのように多数のレーザーメーカーがIR固体レーザーを製造しています。CO2レーザーやLD、ファイバーレーザーメーカーも併せれば500社ぐらいはあるんじゃないでしょうか。加工に使えるグリーン固体レーザーとなると10分の1以下になるもののやはり強豪が多く特徴を出すのは難しいと思いますし、特に中国メーカーには価格で勝負になりません。しかし、加工用UV固体レーザーを製造するメーカーは少数です。多くの中で埋もれたメーカーとしてビジネスを行うよりは少数の中で技術力と特徴で勝負した方が良いと考えたからです。
LC:特にどんなところが強みですか?
DPSS Lasers:通常、商社やエンドユーザーはトラブルや定期交換のためにレーザーの在庫を持っていますが、これはレーザーメーカーが受注生産を行っているためです。もちろん在庫を抱えない方が余分な資産を持たなくて良いからです。しかし、我々は常に30台以上の在庫を持っており、商社やメーカーが交換用のレーザーを在庫しなくてもすぐに出荷出来る体制を取っています。午前中に注文書をもらえれば14時には出荷することができます。通常のメーカーだと注文してから出荷できるまで最低でも4週間、通常でも8週間はかかるでしょう。場合によっては16週間以上かかることもあります。なぜそんなにかかるか私は理解出来ませんが。私達はステッパービジネスを経験しているのでレーザーのせいで生産が出来ないことが以下に大変な問題かを理解しています。4時間生産を止めると莫大な金額を失ってることになります。同様に生産のマーケットにおいてはダウンタイムが最小限で有ることが非常に重要です。特許の問題は別としてレーザーメーカーであればUV固体レーザーを作ることはできるでしょう。しかし、それらの寿命は非常に短いと思います。我々は5Wでも7000時間以上、つまり24時間稼働でも1年は寿命が持ちます。保証は1年でもレーザーの出力が低ければ2年、3年と使えるでしょう。さらにバックアップ体制もあり安心して使用していただけると考えております。
LC:確かに常にそれだけの在庫があれば安心だと思います。
DPSS Lasers:また、コヒレントのような様々なレーザーを作るメーカーでは1製品に1技術者が専属で付くことは出来ないと思います。つまり技術者は複数の製品を管理する必要があり、多岐にわたれば問題も複数抱えることになり時間的な面で限界がでてきます。我々は2-3製品に多数の技術者がおり、それぞれが専門技術者なので問題の解決に十分な時間を割けます。さらに長年同じ製品を作り続けているので、毎日毎月毎年同じ事を繰り返す生産を続けており、生産体制もシンプルで製造マニュアルも徹底されています。決して大きな会社ではありませんが専門性としては大手よりも十分優れていると思います。



新しいUVレーザー「Titanシリーズ」


出荷検査待ちの電源兼コントローラー
=製品について=
LC:御社のレーザーの特徴について教えて下さい。
DPSS Lasers:我々は355nmのUV固体レーザーメーカーですが、アプリケーションもユーザーと一緒になり開発していくことが特徴だと捉えています。レーザーの特徴は強いて言えば安定と低価格です。
LC:御社のレーザーはイントラキャビティーデザインだと思いますが、それは特徴ではないのでしょうか?
DPSS Lasers:確かにイントラキャビティーデザインです。しかし、エンドユーザーにしてみれば加工に十分な性能と安定性があればどんなキャビティーデザインであろうと関係ありません。イントラキャビティーデザインを特徴と言うのは違うと思っています。特徴は技術でなく仕様や使い勝手など顧客満足に現れる部分だと思います。あくまでも弊社の特徴はアプリケーション開発にあると思います。そして重要なのは我々のUV固体レーザーで顧客が満足のいく加工が行えるかどうかです。その場合レーザーは単なる光源でしかないのです。コンポーネントなのです。目的はソリューションであって我々はソリューションを重要視しています。もちろんイントラキャビティーデザインにアドバンテージがあることはあなたも分かっていると思いますが。
LC:なるほど。レーザーメーカーというよりもシステムメーカーのような考えと同じですね。私達も重要なのは他の加工方法とレーザー加工を比べて顧客にどれだけメリットがあるかを一番に考えます。ですから明らかに機械加工やエッチングの方が有利と考えればそちらを奨めます。もちろんレーザーで加工して見せることはレーザー加工を知ってもらう上で重要なので加工自体はトライいたしますが。
DPSS Lasers:我々も同様で無理にUV固体レーザーに引きずり込むのではなくCO2レーザーが良ければそちらを奨めています。
LC:同じですね。
DPSS Lasers:顧客にメリットがなければビジネスそのものが成り立ちませんから。世の中にない製品を作るのは技術者の宝探しみたいなもので夢でもあると思いますが、我々はそれよりも顧客に満足して貰うことを誇りに思って仕事をしています。
LC:多くの在庫をお持ちですが、昨年の出荷はどれぐらいでしたか?
DPSS Lasers:昨年は非常に景気が悪かったこともあり数百台の出荷だったと思います。2010年10月から急激に回復しており、今年は500-600台の出荷を予定しています。
LC:UV固体レーザーの出荷数としてはすごい数ですね。在庫が30台以上もあるのが理解出来ます。

=工場見学=
LC:工場の見学は可能ですか?
DPSS Lasers:こちらでは電源兼コントローラーの検査をしています。
LC:ずらりと並んでますね。
DPSS Lasers:よく見ると数種類のモデルになっています。これは顧客の要求により初期のモデルを作り続けて欲しいと依頼があったからです。通常のメーカーでは新型にすることで性能や信頼性を上げていったりするのですが、顧客からすると変わった事による管理を行う必要が生じてきます。エンドユーザーが現在どのモデルを使っているかを管理しないと修理や交換に支障が出てしまいます。しかし、従来のモデルを使い続ければそのような管理も行わなくて済むわけです。
LC:アメリカのメーカーの場合、連絡もなく勝手に変わってたりすることもあり問題になったりすることもあります。メーカーからすれば「良くなったんだから問題ないだろ」という考え方なのですが装置メーカーとしては変わったことに対してリスクを負う責任がありますからね。
DPSS Lasers:我々はステッパービジネスを経験していますからこのような点にも非常に気をつけています。コントローラーだけでなくチラーに関しても顧客の要求に応えるようにしていますから2つのタイプが存在します。
LC:頼もしい限りです。
DPSS Lasers:このコントローラーたちは、後にクリーンルーム内に運ばれレーザーヘッドと組み合わされます。では、次へ行きましょう。
DPSS Lasers:こちらには”サムライ”の筐体が10台ぐらいあります。こちらの”サムライ”組み立て兼出荷検査室では常に5台ほどが製作および調整を行っております。こちらから先がクリーンルームです。奥に見えるクリーンベンチで製造を行っています。中もご案内しますのでこちらで着替えてください。
LC:分かりました。
DPSS Lasers:クリーンベンチの中ではそれぞれの担当者が作業を行っています。レーザー内部の写真はNGですが見ていただくことは可能です。
LC:なるほどレーザーの中はこのような構造になっているのですね。実にシンプルですね。
DPSS Lasers:レーザーヘッド筐体が出来るだけコンパクトになるようにデザインされています。くれぐれも製造中のレーザー内部の撮影はNGですよ(笑)


レーザー製造クリーンルーム


クリーンベンチで組み立て中のレーザー


出荷検査中のレーザーが20台以上並ぶ
LC:完成したレーザーが並んでますね。
DPSS Lasers:こちらは出荷前テストです。ベンチには常に20台以上が並んでいます。全部の組み立てを終えたレーザーと組み立てを終えたコントローラそしてチラーをここでドッキングさせ最終の性能チェックを行います。また同時に出荷前の性能測定を行います。
LC:これだけ多くのUV固体レーザーが並んでいるのはなかなか見ることが無いですね。
DPSS Lasers:1ヶ月に50台、100台納入しようとするとこうなってしまいます。 まあ、出荷検査はセットすれば人が張り付く必要がないので、台数が増加しても測定器さえ揃っていれば検査は行えますから。
LC: では次の部屋へどうぞ。

=サンプル加工=
DPSS Lasers:こちらではサンプル加工が行えるようになっています。もちろん私もサンプル加工を行います。
LC:それは私と一緒ですね。私はトイレ掃除からサンプル加工までありとあらゆる仕事を。今日はフォトグラファー兼インタビュアーですから(笑)。
DPSS Lasers:くつろぐ暇がなさそうですね。ではちょっと“サムライ”の操作をお見せするのをかねてサンプル加工を行ってみましょう。
LC:お願いします。
DPSS Lasers:こちらに樹脂のサンプルがありますのでこれに孔を開けてみましょう。ソフトの操作は簡単です。セッティングからレーザーとスキャナーのモデルを選択すればすぐに使えます。
LC:なるほど。
DPSS Lasers:スキャナーも各社のモデルが揃っているのでユーザーの要求に合わせた製品を搭載することが可能です。では、加工しますのでゴーグルをどうぞ。
LC:はい。
DPSS Lasers:はい、加工が終了しました。
LC:なるほど。確かに簡単な操作で加工が行えますね。

=ライフテスト=

DPSS Lasers:最後にこちらがライフテストを行っているベンチです。 それぞれパワーメーターで出力のログを録りながらチェックしています。こちらにトータルタイムが出ています。
LC:どれも8000時間を超えていますね。
DPSS Lasers:そうですね。 長時間のライフテストを行う事により信頼性を高めています。
LC:常にライフテストを行っているというのはエンドユーザーに対しても信頼が上がりますからね。
DPSS Lasers:ありがとうございます。ただ、生産用のレーザーメーカーとしては当たり前のことなのですが。お見せするところは以上で全部です。
LC:ありがとうございました。
DPSS Lasers:では、会議室に戻りましょう。
LC:はい。


“サムライ”によるサンプル加工


ライフテスト中のレーザー

DPSS Lasers:他にご質問はないですか。
LC:色々なお話しを伺いましたので特に質問はないのですが、UV固体レーザーは微細加工にアドバンテージがあり、日本でも注目されているレーザーの一つです。最後に日本の技術者に向けてメッセージをお願いします。
LC:今日はお忙しい中、時間をいただきありがとうございました。
DPSS Lasers:帰国お気を付けて。
LC:ありがとうございます。

=Alex Laymon氏からのメッセージ=

日本のみなさんこんにちは、DPSS Lasers社のAlex Laymonです。 DPSS LasersはUV固体レーザーだけを専門に作り続けているレーザーメーカーです。UV固体レーザーの可能性に魅力を感じてパルス及びCWのUV固体レーザーを開発、製造しています。専門にすることで技術力の向上や安定性の向上だけでなく価格メリットを感じていただける製品となっております。
4月にはデモ機を日本に設置する予定ですので、是非私達のレーザーを使ってレーザー加工を行って下さい。
DPSS Lasersの製品に興味を持って下さい。よろしくお願いします。


UV固体レーザー Series 3500

  Series 3500はイントラキャビティーデザインの産業用LD励起固体UVレーザーです。イントラキャビティーなのでTHG結晶もシフターを使わずにロングライフで信頼性、安定性の高いレーザーとなっています。ビーム品質もM2が1.2以下と高く微細な加工に非常に向いています。
コンパクトなヘッドとなっておりフットプリントが小さく装置の組み込み用に適しています。様々な材料加工、薄膜除去加工、3Dリソグラフィーなどすでに様々な産業マーケットで活躍しています。

主な仕様 (Series 3500)
レーザー種類:UV固体レーザー
波長:355nm
出力:3W
繰返し周波数:1Hz-100kHz
パルス幅:30ns
パルスエネルギー: 100μJ以上
ビーム品質:TEM00
安定性長期間:(8h) <5%
冷却方式:水冷




UV固体レーザー Series 3500