光のローカス
第1回 はじめに
どんな光学系があるのか?光学調整ってどうするの?クリーニングは?等、疑問も多いと思います。
レーザー光学系はやっぱり難しいですが、ここではそこをなんとかわかりやすくするためのコーナーです。

■光は通常見えません

よくマンガなどにレーザービームを描いたものがあるが実際にはレーザーの軌跡は通常は見えない。レーザーに限らず光そのものも空中では見えない。可視光といえども空中を進んでいる間は通常見えない。レーザー光が何かに当たったとき初めてその色を視認できる。

写真のようにレーザー光を見せるためには煙のようなものものがある必要がある。このような写真を見かけることが多いのでレーザービームが見えるものと認識してしまうのではないだろうか?

そんな見えない光路に光学系を設置し、さらにアライメントしなくてはならないので光学調整は初心者にとっては至難の業である。光学の知識を持った技術者の中でもさらにレーザー光学の知識が必要でそのような特殊な知識が必要な領域を少しでもわかりやすく解説できればと思っています。



実際には光は見えないのでアライメントは難しい
光学系と一言で言っても様々なモジュールがあります。
それぞれのモジュールを使う目的や機能を紹介したり、見えない光を調整するためのテクニックをこのコーナーで紹介していく予定です。
光学といえば数式がつきものなのですが心配しないでください。ここではもっと簡単に現場での知識を中心に展開していきます。