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展示会紹介 フォトニクス 2019

 4月5日(水)~ 4月7日(金)の 3日間、東京ビッグサイト 展示ホールにてレーザー機器、光学部品などのあらゆる光学機器・部品・サービスを一堂に集めた専門展 「フォトニクス2019」【主催:リード エグジビション ジャパン株式会社 /TEL:03-3349-8502 】が「ファインテック ジャパン」の併設展として開催された。
 「フォトニクス2019」は光とレーザーの技術展として、産業用レーザーやオプト関連製品一堂に集めた展示会で、「レーザー加工技術展」、「オプティクスEXPO」、「光計測・分析展」と3つのテーマに編成した専門展だ。また、同時開催として「ファインテックジャパン」、「高機能フィルム技術展」、「高機能プラスチック展」、 「高機能金属展」、「高機能セラミックス展」、「接着・接合EXPO」が開催された。出展者数は国内外より269社(フォトニクス2019のみ)、来場者数は3日間で 67,615人 (ファインテック ジャパン等同時開催展示会を含む総来場者登録数)の来場者数となり、昨年よりは7870人の増加となった。会場内では技術情報を求めて関係者が各ブースを訪れて質疑を行う光景が多く見られる展示会となった。
 この展示会では展示されている製品のほとんどが産業用であり、レーザー・コンシェルジェはいつもどおり、レーザー加工という観点でレーザー加工に関連するレーザー発振器、光学機器、測定器などの製品を中心に取材を行った。
※紹介順は順不同



注目製品

グリーンピコ秒レーザー Olive-532-15
メーカー:Wuhan Huaray Precision Laser (中国)
取扱店:カンタムエレクトロニクス(株)

中国Huaray社は固体レーザーメーカーでナノ秒およびピコ秒のレーザーを製作している。今回はグリーンピコ秒レーザー Olive-532-15の展示を行っていた。同社はこれまで10Wのグリーンピコ秒レーザーをラインナップしていたが今回はさらに出力を上げ15Wとなった。パルス幅は従来通りの10psとなっている。グリーンの他にもIRの50Wモデルもラインナップしている。産業用に設計されており高品質なビームを安定して発振する。中国国内での出荷数も多く産業装置への搭載も実績が多い。

ビームホモジナイザー FlaLumi
メーカー:大興製作所
取扱店:(株)大興製作所

レーザー光や高輝度LEDなどの光源はガウシアンビームのように中心の輝度が高く周辺が暗いなど明るさに分布を持っている。FlaLumiはこのような分布のある光を均一な照度分布に変化させるビームホモジナイザーユニットだ。従来製品を大幅にサイズダウンしコンパクトになったので装置の小型化に貢献。を実現。SMAコネクター接続が可能で□20mm、□10mm、□2mmと3タイプから照射範囲が選択可能。波長は200nm - 2000nmまで対応可能となっている。

溶接モニタリングセンサ OCT Sensor
メーカー:lessmuller Lasertechnik(ドイツ)
取扱店:(株)インテック

インテックはレーザー加工に関する発振器や測定器、光学系などを取り扱う輸入商社で今回はドイツのlessmuller Lasertechnik社の溶接モニタリング装置 OCT Sensorの参考出展を行っていた。同装置は非接触で高精度のモニタリングが行へ三次元形状のプロファイル測定が可能となっている。もちろん溶接加工中のリアルタイムモニタリングに対応している。溶接欠陥を探査し自動補正を行う事により不良の発生を防ぐためのモニタリングセンサとなっている。

レーザーリフトオフ加工装置 LSL-10
メーカー:オプトピア
取扱店:(株)オプトピア

フレキシブルディスプレイ工程、LED製造、極薄シリコンウエハ工程において形成されたデバイスを基 板の裏からレーザにより剥離するレーザリフトオフ加工(LLO) が使われるようになっている。この装置は固体UVパルスレーザを搭載し、独自の光学設計による専用光学系により均一ラインビームを基板に照射し、ワークをステージで動かすことにより基板全面 にLLOプロセスを行うための実験装置となっている。小型でコンセントから電源が取れるため簡単に設置が可能で価格も低価格となっている。

多目的高精度レーザー加工装置  CLT 45G NX
メーカー:コーニングレーザーテクノロジーズ (ドイツ)
取扱店:コーニングレーザーテクノロジーズ(株)

同社はもともと独InnoLas Systemsであり、米国のガラスメーカーConing Internationalが2014年に買収した。ガラスをレーザーで加工したいという要望は多く多数のメーカーが装置提案している中で同社でも独自のアプローチによる切断加工装置を発表した。レーザーによるガラス加工では湯麺のチッピングやマイクロクラックが問題になるが同装置では加工端面の表面粗さを1-2ミクロンに仕上げており後処理不要となっている。まずピコ秒レーザーが起点を作りCO2レーザーで割断するタイプだが高速で自由な曲線加工が行えるのも特徴だ。