レーザービギナー
第7回 レーザーポインターについて
よくレーザー光は拡がらないと耳にしますがホントでしょうか?

■レーザーポインターについて

前回はレーザー光を題材に取り上げましたが、今回はその中で登場したレーザーポインターについてお話ししたいと思います。これはビギナーの方だけに限らず常に心がけていただきたい話なのです。最近よくグリーンレーザーポインターを見かけるようになりました。これには色々背景があります。まず第1にレーザー光として赤より緑の方がはっきり見えるからです。それは人の目の構造に関係しているからです。あまり詳しく説明すると学問になってしまうので簡単に説明すると、人の目は3つの波長に感度がある組織を持っています。その組織ひとつひとつはある幅の波長域を持ったもので3つの組織で人が感じることのできる色をカバーしています。しかしどの色にも同じ感度を持っているわけでなく緑付近をピークに山形の感度曲線を持っています。つまり同じ光量の赤と緑では人は圧倒的に緑を明るく感じます。これが緑を見やすく感じる理由です。第2にグリーンレーザーの価格が安くなり手の出せる価格になってきた事。いくらよく見えるからと言ってポインターに10万円は出せないですから。そして第3の理由です。これが最も重要な理由ではないでしょうか?

レーザーポインターはグリーンが主流になってきました
それは色弱の方にも比較的よく見えるからです。赤の光を見づらいまたは見えない色弱の方は赤のレーザーポインターが見えないことが多くプレゼンテーションの場でどこを指しているのかわからないことが多々あります。その際には緑のポインターを使うことによって説明することが望ましいとされます。色弱の方にとっても緑は比較的はっきりと見える色となります。プレゼンターとして緑のポインターを使うことはもはや世界的に常識となっています。特にレーザーに関連する方やレーザー関連の発表は、率先してグリーンレーザーポインターを使うべきではないでしょうか?以上今回はグリーンレーザーポインターのお話でした。

健常者にはグリーンと赤がほぼ同じに見えても色弱の方が見ると見え方が違ってきます