プロセス道
第2回 レーザーで加工すると言うこと
レーザープロセスがなぜ最近盛んなのか?皆様はどうお考えでしょうか?
いくら流行だからと言ってプロセスとして導入して良いのかどうか?
今回はレーザープロセスの利点、欠点の概略を改めて考えたいと思います。

■レーザープロセスがなぜ最近盛んなのか?

皆様はどうお考えでしょうか?
いくら流行だからと言ってプロセスとして導入して良いのかどうか?
今回はレーザープロセスの利点、欠点の概略を改めて考えたいと思います。

皆様がレーザー加工に求める事は
1.日々の消耗品が無くランニングコストが安い
2.ドライプロセス
3.無人化自動運転による生産性の向上
4.装置の小型化による設置場所の縮小化
5.メンテナンス性が良いもしくはメンテナンスフリー
6.異形加工が簡単にできる
7.加工スピードが速い
と言ったところでしょうか?付加価値の高い製品であればコストは十分クリアできるでしょうから開発費を投じても導入メリットは大きいと思います。
しかし本当にレーザーで良いのでしょうか?



電子デバイスの製造でおレーザー加工が活躍


各種部品の加工においてもレーザーが活躍
■レーザーを使用したときの欠点として

1.イニシャルコストが高い
2.光学の知識が多少は必要
こんなところでしょうか?簡単に考えればデメリットは少なそうです。詳細は追々紹介したいと思いますがどうやらレーザー加工にはメリットが多そうです。

ただしイニシャルコストはUVシステムでは4000万円以上と考えられます。半導体用の生産装置と考えるならばこれぐらいのコストはクリアできるでしょう。しかしその他の業種ではどうでしょうか?年間1000万円以上の利益を生み出す商品でなければ採算が合いません。だからといってレーザー加工を諦めるのは早いと思います。サンプル加工で得られる情報は様々で思いがけない効果を発見できることもあります。

コストだけで判断するのはもったいないことです。ここからは研究者の腕の見せ所です。
次回からはUVレーザー加工をテーマに紹介したいと思います。