Mの部屋
第1回 はじめに
レーザーを操作する人にとって、とても大事なレーザーゴーグル。レーザー保護メガネって言うぐらいですから。
日頃の作業では「レーザーゴーグルをかけておけば大丈夫」としか思っていません。はたして本当でしょうか?

■目は大事

さて今回はレーザーゴーグルのお話をします。

一部のレーザー(アイセーフティーやクラスの低いもの)を除き、レーザー発振時に「発振波長に適合し、適度なOD(光学濃度)のレーザーゴーグルを着用する」のは、安全上大切なことでありレーザー初心者が、先人・先輩から言われる「まず遵守すべきこと」のひとつです。



レーザー光から目を守ってくれますが
大抵の場合その後「では、このゴーグルを装着していればレーザー光が目に入っても大丈夫なのですね?」
とか「直接のぞき込んでも(ビーム内監視しても)大丈夫なのですね?」という質問が出ますが、もちろん駄目です。
このようなやり取りは、レーザー世界の「お約束オチ」ですね・・・(笑)。



その後、たまに”レーザー初心者ゆえ”というか、”感覚の麻痺していない純粋さゆえ”のすばらしい質問が優秀な人から出てきます。
それは・・・「ゴーグルの寿命はどれくらいなのですか?」です。

この質問を、先人・先輩やゴーグルメーカーにして「著しい破損、たとえば穴があいたりしない限り、半永久的に使えます。」という回答が来たら要注意です。
一般的に保護用の材料はゴーグル表面にコートしているのではなく基材に練りこんであります。
(テフロンコートorテフロン配合のようなイメージでしょうか)
ですから経年変化もしますし劣化もします。実際ゴーグルメーカーによっては推奨使用期間(賞味期限みたいなもの)などを教えてくれます。

ゴーグルは「(安全のための)最後の砦」といっても過言ではありません。
長期間使用しているようならそろそろ新しいものに換える必要があると思いますよ。

私は決してゴーグルメーカーの回し者ではありませんけどねホホホッ(笑)安全にはくれぐれも注意しましょう。