特集

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 展示会紹介 Photonics West 2024

SPIE Photonics West は、レーザー発振器、レーザー機器、測定器、光学部品、オプトコンポーネントなどを一堂に集めた展示会です
会 期 : : 2024年 1月30日(火)~ 2月1日(木) / 会 場 : Moscone Center / 会 場 : Moscone Center

 2024年1月30日(火)~ 2月1日(木)の 3日間、アメリカ・カリフォルニア州サンフランシスコの Moscone Center (モスコーニュ・センター)にてレーザー発振器、レーザー機器、光学部品、オプトコンポーネントなどを一堂に集めた展示会 「SPIE Photonics West 2024」【主催: SPIE/TEL:+1 360 676 3290 】が開催された
  「 SPIE Photonics West 2024 」は、 SPIE(The International Society for Optical Engineering)が主催する展示会で産業用レーザーや加工用レーザー、光学メーカー、研究機器、測定機器が一堂に集まる展示会だ。この展示会はサンフランシスコの ダウンタウンエリアのMoscone Center(モスコーニュ・センター)での開催される。 Moscone Centerは半導体産業の大きな展示会「SEMICON WEST」も開催されるほどの大きな会場で、サンフランシスコ市の中心部にあり非常に便利の良い場所だ。サンフランシスコ国際空港からタクシーで20分ほど。今回の出展者数は1,300社以上となり光学関連産業の関心の高さがうかがえる。同展は毎年行われ、非常に有名で規模の大きな展示会であることから、各メーカーもこの「 SPIE Photonics West 」で新製品を発表するなど注目度の高い展示会となっている。
 展示会に訪れる来場者もワールドワイドで各国から新製品や新規参入メーカーを目当てに多くの人が訪れる。アジアからの来場者も多く、日本、中国、韓国、台湾からは特に多くの来場がある。もちろん欧州からの出展および来場者も多く、年々増加している。
 コロナパンデミックも終わりを告げ従来の展示会が行えるようになり、今回の展示会も出展者数や来場者数はコロナパンデミック前を越える水準となったようだ。多くの関係者が来場し、3日間で24,000人を超える来場者数となり、出展者数は1500社以上になった。多くの関係者が訪れた会場内は商談を行う大きな声が各所で聞かれ大変な盛り上がりとなった。会場内で行われたメーカーによるプレゼンテーションにも多くの聴講者が集まり、熱心に聴講する姿が見られた。発表によっては座りきれない聴講者が集まるプレゼンテーションもあるなど関心の高さがうかがえた。
 この展示会では展示されている製品の多くが理化学用・産業用であり、レーザー・コンシェルジェはいつもどおり、レーザー加工という観点でレーザー加工に関連するレーザー発振器、光学機器、測定器などの製品を中心に取材を行ったが今回の展示会は新しい製品や技術が少ない展示会となった。年々新技術や新製品が少なくなり展示会は既存製品のPRの場となっており業界として成熟してしまった感が否めなくなった。

展示ホールとは別にミーティングホールでは各種技術カンファレンスが開催されていた。こちらには多くの技術者が参加しセッションによっては多くの立ち見となったテーマもあった。
開催されたカンファレンスの主なジャンルは以下の通りで、それぞれのジャンルで関連のあるテーマの各種セッションカンファレンスが行われた。
・BiOS
・OPTO
・LASE
・AR/VR/MR
・3D Printing
レーザー・コンシェルジェが注目した製品
レーザー発振器
ピコ秒IRレーザー
TRUMPF:TruMicro 9000

トルンプののブースでは毎回新製品のお披露目があるが今回もいくつかの新製品が展示されていた。中でも「TruMicro 9000」は「TruMicro」シリーズの大出力ピコ秒レーザーにあたる。パルス幅1psでありながら最大エネルギーは10mJという他に類を見ないレーザーで出力は1000Wにもおよぶ。しかもビーム品質もM2=1.3で、応用範囲の広がる製品となっている。金属薄板切断や穴あけ、電子部品の加工に使用できる。大きなエネルギーを活かしてラインビームにすることで拘束で加工可能にもなる。

レーザー光学系
高出力レーザー用加工ヘッド
株式会社タムロン:3ビームプロファイルレンズ

タムロンは日本の光学機器メーカーでコンシューマ用カメラレンズや産業用レンズを製造するメーカーです。今回は参考出品として加工用レーザーに取り付け可能な3ビームプロファイルレンズの展示を行っていた。このレンズは名前の通りビームプロファイルを3種類に変化できるレンズでガウシアンの他にリングビームプロファイルとセンターリングビームに切り替えが可能になっている。波長は1ミクロン帯の赤外線ファイバーレーザー向けでキロワットクラスのレーザーにも対応している。

レーザー発振器
フェムト秒レーザー
EKSPLA:FemtoLux 30

エクスプラは理化学向けレーザーと産業向けレーザーを製造しており、今回は産業向けレーザーのニューモデルとして「FemtoLux 30」の展示が行われていた。このレーザーは産業用の微細加工向けレーザーでありながら3波長の発振やパルス幅を可変出来る非常にユニークなレーザーだ。波長と出力はそれぞれ 30W@1030nm, 11W@515nm, 6W@343nm、パルス幅は350fs-1psの可変が可能。繰り返し周波数は1ショットから4MHzまでと非常に広範囲な設定が可能なので高品質な加工や高速な加工が可能になる。さらにはこの仕様で空冷モデルというのも驚きだ。

レーザー光学系
ミラーマウント
PHOTON VALLEY Inc.:AB1シリーズ

フォトンヴァレイはカリフォルニアのミラーマウントに特化したメーカーでユニークなミラーマウントを提供している。コンパクトでボール状のミラーマウントになっており、初心者でも直感的にかつ簡単に光学アライメントが行える機構で有りながらセンターのロックネジでずれずに確実に固定できるほか、温度変化によるドリフトも起こらない。さらに精度の必要なアライメントの場合は微調整マウントを用意しており、光学マウントの表面にある 3 つの調整ネジを使用してアライメントをすばやく簡単に調整できるようになっている。

レーザー発振器
CW DUVレーザー
株式会社オキサイド:Frequadシリーズ

オキサイドでは各種深紫外CWレーザーの展示を行っていた。波長213nmの「Frequad-W」は出力10mWと20mW、波長244nmの「Frequad-M44」は出力100mWと200mW、波長266nmの「Frequad-Ni」は出力300mWとなっている。また波長266nmのQCWモデルの展示も行われており、同モデルは繰り返し周波数が100MHzでパルス幅50ps、出力は3Wとなっている。どのレーザーも発振はシングルモードで半導体の検査装置などに利用可能となっている。


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AEROTECH
Amplitude
Advanced Optowave
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Bright Solution
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キヤノン
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COHERENT
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