特集
- 展示会紹介 2022 国際ウエルディングショー
レーザー機器、光学部品などのあらゆる光学機器・部品・サービスを一堂に集めた専門展 「フォトニクス2022」が開催された
会 期 ： 2022年 7月13日（水）～16日（土） / 会 場 ： 東京ビッグサイト
2022年7月13日（水）～ 7月16日（土）の 4日間、東京ビッグサイト（東京国際展示場）にて溶接・切断・表面改質・非破壊検査に関連する展示会「2022 国際ウェルディングショー（JAPAN INTERNATIONAL WELDING SHOW 2022）」【主催：社団法人日本溶接協会 TEL：03-3257-1522 ／ 産報出版株式会社 TEL：03-3258-6411 】が開催された。
「国際ウェルディングショー」は、溶接・切断・表面改質・非破壊検査に関連する製品や技術が一堂に会する専門展で、2年に1度開催される。開催地は東京と大阪の交互に行われており、前回の大阪開催はコロナ過のため中止となったが本年は東京で無事に開催の運びとなった。近年、溶接技術は応用範囲を拡大させており、ここ数年、従来の大型な溶接だけでなく微細な溶接にも注目が集まっている。自動車の生産向けであるスキャナーとロボットを組み合わせたリモート溶接装置の紹介も依然として根強いように見えた。また金属3Dプリンターに関しても増加しているように見えた。溶接業界の需要が回復してきたことも手伝ってか、4年ぶりの展示会は来場者数（3日間）100,413人(来場者登録数)と4年前の東京開催よりも増加し10万人を越える結果となった。
この展示会ではアーク溶接機や抵抗溶接機などレーザー以外の溶接関連の製品が多く展示されているが、レーザー・コンシェルジェはその中でもレーザー加工という観点でレーザー溶接加工に関連するレーザー発振器、レーザーシステム、レーザー光学系、レーザーセーフティーグッズなどの製品を中心に取材を行った。
※紹介順は順不同
この展示会ではアーク溶接機や抵抗溶接機などレーザー以外の溶接関連の製品が多く展示されているが、レーザー・コンシェルジェはその中でもレーザー加工という観点でレーザー溶接加工に関連するレーザー発振器、レーザーシステム、レーザー光学系、レーザーセーフティーグッズなどの製品を中心に取材を行った。
※紹介順は順不同
レーザー・コンシェルジェが注目した製品
レーザー発振器半導体レーザー LDF blue3000
レーザーライン株式会社
レーザーラインのブースでは新製品として3kWのブルーレーザーが展示されていた。ブルーレーザーは銅の吸収効率が良く効率の良い溶接加工が行えるため銅溶接工程の多い電気自動車のモーターや電池部分に使われるヘアピンやバスバーなどへの溶接用として利用が期待されている。ブースでは銅の溶接サンプル加工品なども展示されていた。
レーザー光学系製品シングルミラースキャナーシステム Cyclops
株式会社インテック
インテックのブースではシングルミラーでXYの2軸分と同じ動きが可能なスキャナーが展示されていた。2軸スキャナーよりもコンパクトでシングルミラーなので反射ロスが2軸ミラーよりも少ないのが特徴となっている。ミラーサイズは1.5インチと2インチの2種となっており、レーザーマーカーやレーザー微細加工、3Dプリンターなどに利用可能だ。
レーザー発振器半導体レーザー
パナソニックコネクト株式会社
パナソニックコネクトのブースでは近々リリースされると発表されている青色ダイレクトダイオードレーザ（DDL）の発振器および加工ヘッドや加工システムなどが展示されていた。 パナソニックの青色ダイレクトダイオードレーザ（DDL）は、波長合成技術による高輝度・高ビーム品質なレーザ光を生成し、リモート加工へ適用できるパワー密度の高い小径ビームを実現している。本社にはデモも行える環境が整っておりサンプル加工も可能とのこと。
レーザー発振器短パルスファイバーレーザー
IPGフォトニクスジャパン株式会社
IPGフォトニクスのブースでは各種ファイバーレーザーの展示が行われていた。IPGフォトニクスと言えばレーザー溶接用の高出力ファイバーレーザーのイメージが強いが、各種材料加工向けのパルスファイバーレーザーもラインナップしており、今回は短パルスレーザーの展示が行われていた。YLPP-100は波長1030nmでパルス幅2ps、出力100Wのレーザーとなっている。
レーザーセーフティーレーザー保護ウインドウ
タキロンシーアイ株式会社
タキロンシーアイのブースでは各種レーザーに対応したレーザー保護フィルターの展示が行われていた。中でも最新のタキシャロン開発品として430nm-480nmと950nm-1150nmの両方に対応したレーザー保護フィルターは波長が示すとおりブルーレーザーとLDまたはファイバーレーザーの両方に対応しており、今後の溶接で必要な保護ウインドウとして注目されている。
