レーザー用測定器

レーザー用測定器

レーザーを上手く使用するためにはレーザーの特性を知っておく必要があります。またレーザーの状態を日々確認するためにレーザーの測定器は常備しておいたほうがよいでしょう。ここでは一般的に広く使用されているレーザーの出力を測定するためのパワーメーターとビーム品質を測定するためのビームプロファイラーなどを紹介しております。
種類 概要・特徴
パワーメーターとはその名の通りレーザーの出力を測定するための機器です。レーザー光を直接当てるためのヘッド部とその出力を表示するためのディスプレイ部とに別れています。ヘッド部は大きく分けると3種類のタイプがありディスプレイ部も大きく分けて3種類のタイプがあります。レーザー出力を測定するにはこれらを目的によって組み合わせて使用します。
通常はパワーメーターのヘッドを光路に設置してパワー測定を行いますが簡易的に素早く測定したいときにハンディータイプのパワーメーターを用います。ディスプレイ部も内蔵されており製品によっては測定値をメモリーできたりPCにデータを送信できたりと、小型ながら機能性のある製品もあります。またコンパクトで低価格になっています。
レーザー光のほとんどはガウシアンプロファイルという山なりのビームプロファイルを持っています。ビームプロファイルを知らなくてはビームを上手く加工に利用することは出来ません。ビームプロファイルの測定にもいくつかのタイプがありますが最近ではやはりCCD取り込みタイプが多くなっています。エネルギー強度やビームサイズに応じてプロファイラーを選ぶ必要があります。
ビームプロファイラーはレーザーから出力されるビームの1カ所の切断面を測定したものに対しビームアナライザーではビーム方向にも連続して切断面を測定します。つまりビームプロファイラーは2D的でビームアナライザーは3D的な測定装置となります。そのためビームアナライザーはビームプロファイルの他にビーム品質(M2測定)の測定も行えます。
レーザーパルス幅測定ではパルスレーザーの1ショットの発振開始から発振終了までを測定します。ピコ秒レーザーやフェムト秒レーザーでは1兆分の1秒(ピコ秒)や1000兆分の1秒(フェムト秒)といった非常に短い時間で1ショットの発振が終わりますがその極短時間を測定します。ナノ秒よりも長いパルス幅の測定ではフォトディテクタ(光検出器)とオシロスコープで測定します。