レーザー肉盛り加工(レーザークラッディング)
レーザーは金属を瞬時に高熱に加熱し溶融することができるため肉盛り(クラッディング)という工法が生まれました。肉盛りを行いたい材料に金属粉を吹きかけながら瞬時にして溶かし母材表面に堆積させていきます。金属溶接同様によく使用される金属には使用できるため応用範囲も広がっています。パイプの一部を肉盛り加工し太くしたり、すり減った部分に肉盛り加工を行いリペアしたりこれまでとは違う利用法が生まれています。
材質別加工可否
加工装置概略図
鉄基 | ◎ |
ニッケル基 | ◎ |
コバルト基 | ◎ |
WC含有粉 | 〇 |
レーザー肉盛り加工に使用されるレーザーはワークの材質や加工内容により異なりますが、 CO2レーザーやファイバーレーザー、 ディスクレーザーや半導体レーザーが利用されています。加工の内容や材質、クラッディングヘッドの種類などによりメリットのあるレーザーが利用されています。半導体レーザーはダイレクトヘッドを使用することでシンプルな装置構造にできる特徴を持っています。
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レーザー肉盛り加工ではファイバーレーザーや高出力半導体レーザー、ディスクレーザーが使われることが多く、中間光学系として伝送ファイバーが使われます。CO2レーザーでは光路を変えるためのミラーなどが使用されています。
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