レーザー樹脂溶着加工
レーザー樹脂溶着はレーザーを透過する樹脂と透過しない樹脂の界面にレーザーを照射することにより界面を溶かし接合する加工法です。そのためレーザーを透過しない材料には使用できません。また異種材質の接合も難しいのでどうしても材料は限定的になりますが接着剤を使う工法に比べランニングコストが安く接着剤を乾燥させるための時間を省くことができるため大幅な時間短縮ができることが利点です。
材質別加工可否
加工装置概略図
PP | ◎ |
PET | ◎ |
PE | ◎ |
PA | ◎ |
PEEK | ◎ |
PC | ◎ |
PS | ◎ |
PMMA | ◎ |
PVC | ◎ |
レーザー樹脂溶着加工に使用されるレーザーは樹脂の透過と吸収を上手く利用できる波長域のレーザーが必要です。生産で使用されているレーザーは取り回ししやすくコストのあまりかからないファイバーレーザーや半導体レーザーが使用されています。ファイバーレーザーの場合は2μmや3μmといった波長も選択できるため樹脂の吸収波長に適したレーザーを選ぶことが可能です。
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レーザー樹脂溶着加工で使用されるレーザーは取り回ししやすくコストのあまりかからないファイバーレーザーや半導体レーザーが使用されており集光光学系にはミラーを駆動させてビームを動かし描画するガルバノスキャナーやガルバノスキャナーで使用するfθレンズ(エフシータレンズ)、固定光学系としてはフォーカスレンズが使用されています。
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